2020年9月、sequence京都五条に宿泊してきました。
sequenceというブランドは三井不動産系の新しいホテルブランドで、東京渋谷の宮下公園の再開発と、この京都五条の2ホテルが展開されています。
2020年8月にオープンしたばかりの最新ホテルです。
三井不動産という大企業が展開するホテルですが、スタイリッシュな若者向けのホテルで、いたるところに最先端な感じがします。
私は個人的に日系ホテルでは三井不動産系が好きでよく利用するので、ブランドの種類が増えることは大歓迎です。
若い男女が泊まるのにおすすめなホテルだったので紹介します。
まずは建築概要からいきましょう。
建築概要
建築主:三井不動産
設計:三井住友建設
施工:三井住友建設
延床面積:8266㎡
階数:地下1階、地上9階
三井不動産と同グループ会社である三井住友建設の設計施工です。
三井不動産はホテルを新築するとき、予算をあまりかけたくないときは三井住友建設に依頼することが多いです。
よく設計の人がデザインもしているの?と言われるのですが、建築の設計とインテリアデザインは全く別物です。設計は建築を建物として正しく成立させ箱を作る作業で、インテリアデザインはそのできた箱に装飾を加えるイメージです。
このsequenceもインテリアデザインはデザイナーが手掛けています。
立地は地下鉄烏丸線五条駅から徒歩5分程度とまずまずです。四条駅からも距離はあまり変わりません。
繁華街というよりは落ち着いた雰囲気の大通り沿いにあります。
近くに飲食店は多くはありませんが、多くを望まなければそこそこあります。
チェックイン
夜8時ごろホテルに到着しました。
まずびっくりしたのが、1FのレストランでDJがEDMを大ボリュームで流していてこれは普通のホテルではないなと感じました。
ビジネスホテルと思って行くと裏切られること間違いなしです。
チェックインはセルフスタイルでした。
私も初めてでしたので、少し戸惑いましたが難なくルームキーを発行できました。
カードキーのほかにも顔認証で部屋の鍵を設定することもできるようで、ハイテクでした。
ただ、中年以上の方は面倒、分からないと敬遠していまうと思います。完全に若者向けに振り切った計画で、これはこれで良いと感じました。
歌舞伎役者の絵がロビーでドンと構えるあたりも遠慮ない感じがします。
この熊はインターコンチネンタル大阪にもいた熊ですね。
ちょっと元ネタがわからないのですが、こういうよくわからない置物は好きです。
ロビーの雰囲気は普通のビジネスホテルとは明らかに違って遊び心満載でした。
客室
今回の客室はクイーンルームでした。
廊下はスタイリッシュなビジホという感じですが、各客室前にディスプレイがついていて顔認証ができます。
客室はシックな色味でかっこいい感じです。
部屋の広さの割に広く感じます。
洗面スペースがテーブルと一体になっており、水回りがシャワーブースのみとなった斬新な設計だからでしょう。
ロングチェアの下が収納や冷蔵庫になっている等、とことん無駄なスペースを排除しています。
その分ロングチェアの座り心地は良くないし、バスタブもないし、洗面も暗いですが、とにかくおしゃれであることが重要な人にとっては良いでしょう。
間違いなく人を選ぶ設計ですが、三井不動産という大企業がこういう挑戦的な設計を取り入れることは素晴らしいと感じます。
三菱地所のロイヤルパークなんてひたすら無難ですからね。
シャワーブースも暗めで、シックな設えです。
普通水回りってとにかく白いですが、このホテルは暗いです。
シャワーブースに間接照明仕込むのもおしゃれ以外の何物でもないです。
機能的には普通に上から照らしたほうが良いです。
全体的に前衛的な設計ですが、一回泊まってみるのは悪くないと感じました。
私は現在29歳ですが、40歳になってこの客室に泊まりたいかというとちょっと違う気もします。
ドライヤーはあまり見かけないモッズヘアーでした。
スパ
このホテルには大浴場とサウナがついています。
珍しいのが、大浴場とサウナが一つずつしかなく、どちらかは男性用、どちらかは女性用として日替わりで運用されていることです。
ですから、チェックイン当日大浴場に入りたくてもその日がサウナだったら次の日の朝しか入れません。
ちょっと賛否両論な設計ですが、2種類楽しめると考えるか、不自由だと捉えるかは各人次第でしょう。
今回は貸し切り状態だったので、色々撮影しました。
入り口の床に投影させるサインがいかにも最新ホテルです。
まず大浴場から。
シャンプーやボディソープは持って行って返すという方式です。
ちょっと面倒ですね。
かなりコロナを意識しており、人が多くいたら使えないくらいに制限されていました。
浴槽はこんな感じで、スタイリッシュです。
手前のタイル張りの塊はおそらく座るためのものですが、どう使うのか書いてはありません。
BGMが水が水面に落ちる音のようなもので、常にちょぽーんと鳴っていました。
瞑想するそうな雰囲気の大浴場で、心が落ち着きましたが混んでいたら意味がない気もします。
次はサウナです。翌日朝行きました。また貸し切りでしたので写真を撮ってきました。
サウナなので浴槽はなく、ミストサウナとシャワーがあるだけです。
温度は低めで、サウナ好きには物足りない設定でしょう。あくまで温浴という感じで汗をダラダラかく感じではないです。
こちらもチョポーンという音がBGMで鳴っていました。
更衣室は大浴場と全く同じ雰囲気でした。
個人的にサウナは好きなのですが、こういうぬるめのサウナは好みじゃないので大浴場二つにしてもらったほうが嬉しいですね。
でも雰囲気は洞窟にいるみたいで面白いです。
朝食
1Fの朝食会場には恐竜がドンと佇んでいます。
オーダー制で食べ放題というスタイルで、メニューはQRコードをスマホで読み取ります。
最近はスマホでメニュー見るレストランが増えていますね。
エッグベネディクトを食べました。
明らかにビジホの朝食という感じはなく、おしゃれなレストランで食事をしている気分です。
この朝食はかなりおススメで、レストランの内装もおしゃれです。
宿泊しなくても楽しめること間違いなしです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は朝食付きで1泊2名8000円程度でした。(Goto適用前)
価格が安いのでビジネスホテルだと思って行きましたが、普通のホテルとは全く違う新体験ができるホテルです。
部屋の内装の質などはビジネスホテルレベルですが、普通と違うという体験が色々できるので楽しめると思います。
ただ、間違いなく人を選ぶホテルです。
家族旅行とか、熟年夫婦には向いていませんが、若いカップルや一人利用であれば京都で選ぶ価値は十分にあると思います。
京都のホテルはありすぎて選ぶのも大変ですが、こういうクセのあるホテルは他と差別化ができるので良いと思いました。
また、京都だからと言って京都に媚びていない感じも私は好きでした。
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