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元スーパーゼネコン勤務が教える建設業界で働くメリット・デメリット【ゼネコン・サブコン】

私は新卒から5年間スーパーゼネコンで施工管理職として働き、その後コンサル会社へ転職しました。

建設現場で5年間働いてみて感じた建設業界で働くことのメリット・デメリットを今回はご紹介します。

特に私はスーパーゼネコンで勤務していたので、他業界の大手企業との比較という観点を中心に書いていこうと思います。

なので前提としては、そこそこの大学を出ているなど、ある程度名の通った企業に行く切符は確保できているという人に向けた記事となります。

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建設業界で働くメリット

給料の2年目での上がり幅が大きい

一般的な日系大手企業では新卒は年収400万円くらいから毎年30~60万円くらいずつ上がっていって30才で600万円~900万円くらいになるのが通常ですが、大手ゼネコンの場合は1年目は400万円くらいですが、2年目から700万くらいに跳ね上がります。

これはゼネコンではめちゃくちゃ残業するからです。

しかも、残業はしたらしただけ残業つけられるのでMAX80時間までは大丈夫です。建設業界は労働基準法での月あたりの残業時間制限が80時間までに緩和されてるので、他業界の45時間制限の企業と比べて残業によって給料が伸びます。

ただ、2024年にこの緩和措置は解除され、他業界と同じ45時間制限となるので今残業代で稼いでいる若手社員はモチベーションがめちゃくちゃ下がると予想されます。

初動では給料が上がるのですが、基本給の伸び率は緩やかで30才で普通に残業して800万円くらいの年収になるのが一般的なスーパーゼネコン社員です。

30才で1000万行くには80時間残業を毎月する必要があります。

なので、23才から30才のレンジでは高給ですが30才以降は他業界と対して差はなく、メガバン等の大手金融やトヨタ等の超有名メーカーには抜かされていきます。

残業がそもそも嫌な人には向いていない業界ですね。

採用の間口が広い

ゼネコンは採用基準が低いです。設計職であればそれなりに間口は狭いですが、現場系であれば元気とやる気さえあれば誰でも入れるのがゼネコンです。

施工管理であれば日東駒専レベルは何とかなるどころかボリュームゾーンです。

私立の〇〇工業大学出身者も結構います。

30才で年収800万円以上稼げる企業に行くにはそれなりの学歴であったりスキルであったりが必要となってきますが、ゼネコンの場合はそういうフィルター的なものがないので、簡単に入れます。

それだけ建設業界は人気がないので企業も採用を絞れない事実があります。

裏を返すと高学歴の方はちょっと損した気分になるかもしれません。

私も新卒で入社した時想像よりも学歴が高くない方が大勢いて「あれ?これ出世できるかも?」と率直に感じました。

ただ、やはり入社後活躍できるかどうかは元気とやる気が重要で、その採用基準は間違っていませんでしたね。私はやる気が足りず活躍できませんでした。

社会の縮図が体感できる

建設現場というのはダイバーシティという意味では面白いところで、東大卒のエリートから読書きもできないような職人さんまでが一同に集まって建設工事を行っています。

他業界の大企業に就職すると、勤めているその企業と取引のある企業も社会的信用が高い会社なので仕事上で関わる人は総じて優秀で物わかりの良い人ばかりになります。

ゼネコンでは取引先の社員というか作業員さんはこれまで中流家庭で歩んできた人生では中々出会えないような人種の人たちも少なからずいて、そんな方とコミュニケーションを取ることになり、良くも悪くも価値観が広がります。

「キラキラエリートサラリーマンになりたい!」という人には建設業界は向きませんが、日本社会の全体的な縮図を肌で感じられるのは建設業界ならではです。

これはメーカーの工場などでも同様の状況かもしれませんが、建設業の方が上も下も頭がぶっ飛んでいる人が多い印象なので面白いと思います。

建設業界で働くデメリット

専門性を磨くには時間がかかり、汎用スキルは身につかない

建設業界は3Kと言われる部分が毛嫌いされるというのが一般的な意見ですが、個人的に最大のデメリットは専門性を磨く大変さだと考えています。

建築と一言で言ってもその領域は非常に広く、用途、構造、設備方式など要素分解すると全く同じ建築というのは存在しません。

その分、経験や知識を蓄えるのが大変で、座学で勉強を頑張っても一級建築士資格を取っても、建築全般に詳しい人材になろうとすると一生かかっても難しいです。

なので、建築の中でもある分野に特化していく形となります。ただ、特化すればするほど建設業界にしかいられない人材になっていくジレンマがあります。

しかも建設業界の特に現場職はエクセル、ワード、パワーポイント等は苦手、英語もできない、営業もやったことがない、という人材です。

元々一生を建設業界に捧げるつもりの人はこれで問題ないのですが、汎用性のあるビジネススキルを身に付けて他業界にもチャレンジしたい!といった考えを持っている人が建設業界に入って20代後半くらいで転職しようとすると

大した専門知識も持っていない

汎用的なビジネススキルも身についていない

というような状況に陥り、結局建設業界に居続けるしかなくなります。

まとめると、業界を超えて広く仕事をしたいという考えがある人は建設業は向いていないです。

朝早くて夜遅い

建設業界のサラリーマンは朝早くて夜遅いです。

これは朝礼という絶対的なイベントに間に合うように出社しなければならないからです。

一般的に朝礼は8時からです。8時に現場にいるということは出社するのは遅くとも7時半ですが7時半に出社していては少し焦るかもしれません。

7時に会社に行くってサラリーマン界隈では早いです。

じゃあ夜は早く帰れるかというと帰れません。現場が17時までは職人さんが動くので、それまではじっくりデスクワークできる保証がない状態での勤務となります。

現場が泊まるとやっとデスクワークに専念できますが、施工管理のデスクワークは毎日絶対やらなくてはならないが、全く生産性がない仕事が多いです。詳しくはここでは書きません。

これらを消費してコア業務をやってるともう夜9時みたいな感じになります。

なので朝は早く、夜は遅くて残業時間は膨れ上がります。

設計などの内勤職では朝のスタートはある程度自由が効きますので、もう少しWLBが良いです。

転勤ラッシュ&勤務先変わりまくり

転勤が多いのは金融業界やメーカーもそうかも知れません。建設業界では現場が終わるごとに転勤リスクが発生します。

1~3年単位で転勤リスクが付きまとうのは家族を持っていたりすると人生設計に大きなマイナスになります。

その分給料がめちゃくちゃ高ければ良いのですが、別に高くないので納得感を持って転勤する人は殆どいません。単身赴任している方は会社の制度についていつも文句を言っていました。

また、転勤にはならずとも通える範囲の現場に配属されたものの、通勤1時間半かかるみたいなこともよくあります。

普通のサラリーマンは転勤しない限り通勤先は変わりませんが、建設業界でのサラリーマンは変わります。同じ東京本社所属でもある日から埼玉の現場や神奈川の現場に行かなくてはならず、家の場所によっては長い通勤時間を強いられます。

個人的にはこれが一番キツかったです。本社まで30分のところに住んでいて、内勤していたら次の月から神奈川の現場で通勤1時間半かかる、みたいなことが普通にあるのが建設業界の辛いところです。

通勤2時間までは通えるでしょと10年以上本社勤務の人事に言われた時はブチ切れそうになりました。

まとめ【建設業界に向いている人、向いていない人】

まとめると建設業界に向いている人は

長期的に1社で長く働きたいと考えている

建築や社会インフラが好き

転勤や残業は苦にならない

大した学歴やスキルはないけど、それなりの給料を稼ぎたい

といった人です。

建設業界に向いていない人は

転職を視野に入れて様々な業界で仕事をしたい

転勤や残業は避けたい

就職活動においてアドバンテージが高い

といった人です。

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