クラシックホテルホテル宿泊記ホテル情報

奈良ホテル宿泊記

2021年2月、奈良ホテルに宿泊してきました。

日本にはクラシックホテルと呼ばれる築年数が経過していながらも高級ホテルとしての地位を保ち、各方面から愛されているホテルがあります。

奈良ホテルは1909年に開業し、現在まで改修や増築を繰り返しながらもかつての雰囲気は残しつつホテルとして営業を続けているクラシックホテルです。

関西地方を代表するクラシックホテルとして確固たる地位を築いています。

JR西日本が完全子会社化しており、JRホテルズの仲間ではありますが、その存在感はほかのJRホテルとは全く違うものがあります。

普通の高級ホテルとは違い、ホテルそのものが文化財となっている歴史あるホテルです。

普段は新しいホテルに泊まりがちなミーハー体質な私ですが、たまにはこういった由緒正しいホテルにも泊まろうと思い、足を運びました。

あまりに古いホテルなので、いつものような建築概要の紹介は今回はなしとします。

私が利用している予約サイト「Trip.com」は他サイトに比べてお得なプランが多数ありますので是非利用してみて下さい。

 

チェックイン

この日は神戸で用事を済ませた後、奈良ホテルに向かいました。

神戸から奈良はそこそこ遠いですね。

JR奈良駅から奈良ホテルへはタクシーが無難です。バスでも行けますが、距離も大したことはないので総合的にタクシーがお得かと思います。

近鉄奈良駅からのほうが距離的には近いので、近鉄のほうが便利な方は近鉄利用が良いと思います。

奈良ホテルは駅からは若干離れますが奈良公園、東大寺といった有名観光スポットから近いためなら観光をするなら使いやすいでしょう。

正門は写真のような木っぽい柱に奈良ホテルと書いてあります。これは木のようで木ではありません。

正門から50mほど行くとエントランスがあります。

どうでしょうか。立派な瓦屋根と漆喰の壁で構成された木造建築はまるで城のようです。当然古さを感じますが、丁寧に手入れされているのが伝わる風貌です。

こちらは新館で1984年に完成しています。本館が1909年開業と古すぎるので感覚がおかしくなりますが、新館も十分築年数的には古いです。

エントランスに入ると立派な吹き抜け空間になっており、赤い絨毯が一面に敷かれたレトロな雰囲気を感じます。

格子状の天井は日本古来からある様式です。現代では中々お目にかかれないですね。

2階へつながる大階段がこのホテルの写真スポットのようで、多くの方が写真を撮っていました。

チェックインは手早く終わり客室へ向かいました。

客室

今回の客室は本館のスタンダードルームで1階のお部屋になります。

今時のホテルでは1階に客室があることなんてほぼないですが、この時代では当たり前だったのでしょうか。

廊下にも赤い絨毯が敷かれています。

驚いたのが廊下の幅の広さです。

普通のホテルは高級ホテルでもせいぜい1.2mくらいなものですが、このホテルは3mくらいあります。

その分客室を広くするというのが普通の考え方ですが、当時の当たり前と今はやはり違うのでしょう。

客室に入っての印象は天井がやたらと高いということです。

3mは余裕でありました。

古いですが清潔感があり、レトロな雰囲気が非日常感を感じさせてくれる客室です。

テレビの下はかつては暖炉だったのでしょうか。塞がれています。

ドリンク類はコーヒーと煎茶です。

特別変わったところはありませんが、コーヒーはホテルの名前が入ったものです。

ポットが最近あまり見ない感じですね。

水回りは最近リフォームしたのでしょう。

ぴかぴかです。

レトロな雰囲気に似つかわしくない最新のユニットバスです。

安いホテルではないので、トイレと洗面くらい分けてくれると嬉しいのですが、昔からトイレ洗面風呂が一体となっているものを分けるのはとても大変ですから仕方ありません。

アメニティ類は高級ホテルという感じで箱に入っており、シャンプー類もミニボトルですし非常に良い香りがしました。

ルームキーがとても古いタイプで寧ろ趣が感じられたので写真を撮りました。最近ホテルでカードキーではないことなんてほとんどないですから嬉しくなりました。

部屋に入ってすぐにある壁にとりついたこれはエアコンのようです。こんなエアコンは初めて見ました。

朝食

奈良ホテルは茶粥の朝食というものが有名らしいのでいただいてきました。

レストランは1階にあり、和風な設えの空間の中に様式のテーブルが並んでいました。

窓からは庭園が見えて風情があります。

気になったのがBGMとして鳥のさえずりが流れていることです。

しかもかなりの大音量です。これには私は苦笑いです。

朝食はプレートスタイルです。

バランスのよい食事でありがたいですね。

目玉の茶粥は感動!というほどのものではないですが、ほっこりするおいしさです。

レストランはまた良い意味でレトロで味があるので、ぜひ訪れてみることをおススメします。

まとめ

今回の奈良ホテル滞在は短時間だったので隅々まで探検はできませんでした。旧大乗院庭園という日本庭園が隣接していて宿泊者は無料で入ることができるようなサービスがあるようです。公式サイトの写真を載せておきます。時間があれば散歩したいですね。

奈良ホテルに宿泊する際は新館ではなく、ぜひ本館に泊まっていただきたいと思います。新館だと客室が普通の古めのホテルという感じになってしまい、せっかく超レトロホテルに泊まる意味が薄れてしまうからです。

本館の異様な雰囲気をぜひ楽しんでいただきたいです。

普通のホテル滞在では味わえない体験をすることができて半分博物館に泊まっているような感覚になります。

今回はなんとTrip.comからの予約で1泊2名素泊まりで1万円で泊まることができました。普段は3万円くらいするので非常にお得でした。

皆さんもTrip.comはチェックすることをおススメします。

私が利用している予約サイト「Trip.com」は他サイトに比べてお得なプランが多数ありますので是非利用してみて下さい。

 

総合評価

立地:★★★★☆

観光するには素晴らしい立地ですが、駅からは遠めです。

サービス:★★★★★

どのスタッフの方も気が利く方ばかりで気持ちよく滞在できます。

客室、設備:★★★★☆

古さは欠点ではなく長所に昇華されています。ただ、価格を考えるともう少し広くてもよいのではと思います。

コスパ:★★★☆☆

値段は高めですが、このホテルにしかないアイデンティティが満載なのでコスパという観点で測るのは難しいです。ただ、歴史とか無視して普通にホテルとして考えたとき部屋の広さや水回りの質感を考えるとコスパは良くないと思います。

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