ゼネコン紹介の記事もかなりの数になってきました。
建設業界で働いていても中々各社の財政状況などを調べる機会はないので、ブログを書くことを通して私自身少し業界に詳しくなれたと思います。
中堅ゼネコンシリーズも後半戦に突入しています。
今回は飛島建設について解説します。
業界全体の記事はこちら
記載のデータは2019年発表の有価証券報告書に基づいて掲載しています。
概要

社名
飛島建設株式会社(東証1部)
キャッチコピー
スマートな未来へ
売上高(連結)
1231億円
経常利益(連結)
61億円
売上高の内訳
土木事業 | 765億円 |
建築事業 | 455億円 |
開発事業等 | 113億円 |
合計 | 1231億円 |
土木:建築=1:0.59
開発事業比率 9%
社員数
連結1351人 本体1175人
平均年齢
46.1歳
平均継続年数
20.4年
平均年収
774万円
設立
1947年
有名なプロジェクト
・日吉ダム
・羽田空港
・ワコール新京都ビル
・ブルネイ大蔵省
解説(ここからは私見が入ります)
福井県発祥の土木工事が強い中堅ゼネコン。
福井県発祥だが北陸地方に特に強いわけではない。
上場ゼネコンでは珍しく土木工事のほうが受注高が大きく、利益も土木工事のほうが出ている。
特徴としては
①開発事業の拡大
②ブルネイでの実績
③子会社にゼネコンを持っていること
などが挙げられる。
①については開発事業比率が2018年度で約9%とゼネコンの中では高い比率である。今後もこのセグメントの比率は増加すると考えられる。
②については飛島建設はブルネイに子会社を設立しており、海外実績はブルネイに多い。国の工事もいくつもやっているので、ブルネイにおいては日系ゼネコンの中でもシェアが高いと言える。
③は国内ゼネコンでは珍しく、子会社として杉田建設興業というゼネコンを持っている。
この杉田建設興業は小笠原諸島特化ゼネコンという面白い企業で、離島ならではのノウハウを持っているので飛島建設が吸収したということだろう。吸収しても会社を残しているのはこの特殊さ故と考えられる。
平均年収は774万円で、平均年齢は46.1歳となっており、給与面では少し物足りなく、若手の採用もうまくいっていないようである。
よく記事に書くことであるが、現場系の場合業務内容は規模の違いはあるが、基本的な部分はどのゼネコンに入社しても大きくは変わらないので、採用戦略として給料や福利厚生は大事である。
設計系にしても、やれる仕事で会社を選ぶことがあるとは思うが、結局有名建築がやりたければ大手に行きたいとなってしまう。
誰が無名の小さなオフィスビルを施工側がやりやすいように設計する仕事をやりたいと思うだろうか。
この少子化時代に給料を多く払えないゼネコンは優秀な若手を採用することはかなり困難になる。社員の高齢化は止まらず、逆ピラミッド型の組織になってしまったら確実に崩壊する。
話が脱線してしまったが、もちろんいいところもあって、新しい試みも色々やっていて開発事業比率も高いので他の中堅ゼネコンと比べればビジネスモデルは古臭い感じはしないのは良い点である。
土木工事で堅実に仕事をしていきたい人には良い企業ではないだろうか。
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