建設業界で一級建築士として働く私が、建設業界について噛み砕いて、そして率直に解説します。主要な会社については一社ごとに紹介します。
普通の就職活動ではわからない、各社の特徴や評判まで脚色ありまくりで書いていきます。
あまり信じてもらっても困るのですが、大枠は外さないつもりですので参考程度にはなるはずです。
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今回は鴻池組について紹介します。
鴻池組は非上場企業であり、有価証券報告書などがないため公式HPから得られるデータのみ記載します。
概要
![](https://tomoarchi.com/wp-content/uploads/2020/04/werweq.jpg)
社名
株式会社鴻池組(非上場)
キャッチコピー
まじめに、まっすぐ
売上高(連結)
2610億円
経常利益(連結)
178億円
売上高の内訳
不明
社員数
本体1782人
平均年齢
不明
平均継続年数
不明
平均年収
不明
創業
1871年
有名なプロジェクト
・本町南ガーデンシティ
・名古屋市美術館
・東京国立博物館 平成館
・名港西大橋
解説(ここからは私見が入ります)
大阪に本社を置く中堅ゼネコン。
売上規模は中堅ゼネコンとしては大きく、関西圏での実績が豊富。
2015年に積水ハウスが持ち株会社である鳳ホールディングスの株式を33%取得し、関連会社化したことにより積水ハウスグループとなった。ハウスメーカーがゼネコンを買収するパターンは大和ハウスが準大手ゼネコンであるフジタを買収したことと同じである。
ハウスメーカーが高層マンションを建設する際大手ゼネコンなどに外注していたものを関連会社もしくは子会社に発注することでコストを削減するやり方は主流になりつつある。
積水ハウスからの受注は実績を見る限り大きな割合を占めるわけではなさそうで、積水ハウスもガンガン鴻池組に発注している様子はない。今後拡大していくのだろうか。
元々は土木工事の会社であったが、今では建築工事が主流。建築と土木の比率の正確な数字はわからないが、従業員の割合は建築のほうが多い。
中規模建築の実績がほとんどで駅前の大再開発のような案件は受注していない。
バブル崩壊後は経営が苦しい時期があったが、最近のオリンピック景気で業績は持ち直している。
平均年収は公開されていないが、鴻池組はゼネコンの中では給料が少なめとの噂。おそらく600~700万程度。
歴史も長く、伝統ある会社のため企業体質は古臭く、年功序列。
何かに特化したゼネコンというわけではないので、今後積水ハウスとの連携で強みを作っていけると良いだろう。
就職活動の観点では、ゼネコンはどこも就職難易度が低いので、わざわざ鴻池組を選ぶには相当の理由がないとおすすめしない。
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