~五洋建設~建設業界の企業解説

建設業界で一級建築士として働く私が、建設業界について噛み砕いて、そして率直に解説します。主要な会社については一社ごとに紹介します。

普通の就職活動ではわからない、各社の特徴や評判まで脚色ありまくりで書いていきます。

あまり信じてもらっても困るのですが、大枠は外さないつもりですので参考程度にはなるはずです。

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今回は五洋建設について紹介します。

データは2019年度有価証券報告書に基づき掲載しています。

概要

社名

五洋建設株式会社(東証1部)

キャッチコピー

その先の向こうへ

売上高(連結)

5418億円

経常利益(連結)

265億円

売上高の内訳

国内土木事業1863億円
国内建築事業1828億円
海外建設事業1640億円
その他8億円
合計5419億円

・開発事業比率 ほぼ0%

・土木事業:建築事業=1:1 (国内)

・海外比率30%

社員数

連結3319人 本体2793人

平均年齢

42.8歳

平均継続年数

18.3年

平均年収

832万円

設立

1950年

有名なプロジェクト

・羽田空港

・マツダスタジアム

・ArtScience Museum(シンガポール)

・ヨドバシ梅田タワー

解説(ここからは私見が入ります)

海洋建設工事を得意とする準大手ゼネコン。

海の上や埋立地など、臨海部に港や空港、造船所などを建設する海洋建設工事は非常に難易度が高く、実績とノウハウが必要である。

五洋建設はこの分野に特化することで、圧倒的なシェアを獲得している。

臨海部の建設工事は特殊条件の工事であり、大手5社も手掛けてはいるものの、そればかりするわけではないので解決策の手札が少ない。五洋建設はそういった大手5社が苦手な部分に特化することで、シェアを獲得している。

こういった大手が嫌うところに特化するやり方は長谷工コーポレーションもそうであるように、オンリーワンな企業になることができるビジネスモデルである。

また、臨海建設工事ばかりやっているかというとそうではなく、都心での高層ビル工事なども手掛けている。特に、梅田駅前のヨドバシ梅田タワーが五洋建設が受注したと聞いたとき驚いた。

大阪駅周辺の高層ビル工事は、竹中工務店か大林組が受注することがほとんどであったが、五洋建設はこういった大手ゼネコンと競合しても受注できる提案力があるということである。(もしかしたら赤字覚悟の受注だったのかもしれないが)

海外比率が30%と非常に高く、これは大手5社のどのゼネコンよりも高い比率。海外での実績も多種多様で、臨海部に限ったものだけでない。

海外進出は大手ゼネコンと比べても遜色ないレベルで進んでおり、今後も東南アジア中心に事業拡大は間違いない。

平均年収は832万円とすこしゼネコンの中では物足りない水準であるが、ここ数年の業績の良化が著しいのでもう少し上昇が見込めるかもしれない。

かなり個人的な見解になるが、五洋建設は仕事があまり街中になく目立たないので規模の割に存在感が薄いゼネコンだが、施工のノウハウは大手ゼネコンも太刀打ちできない部分が多いと感じる。設計部にもっと優秀な人材が集まり、提案力が向上すればさらに発展していく企業だと期待している。

世界規模でインフラ整備を行っている企業なので、グローバル志向な人や臨海部建設工事に興味がある人はぜひ検討するべき企業である。

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