ホテル宿泊記リゾートトラスト系

芦屋ベイコート倶楽部宿泊記①

外観

2020年3月、芦屋ベイコート倶楽部に宿泊してきました!

芦屋ベイコート倶楽部は兵庫県の芦屋浜に位置する会員制高級リゾートホテルで、リゾートトラスト社が運営しています。今回は親戚が会員でお誘いいただけましたので、宿泊することができました。

ベイコート倶楽部、エクシブといったリゾートトラスト社が展開するホテルは一泊でいくらという普通のホテルのやり方ではなく、ホテルの部屋を複数人で所有するという考え方です。

その年会費は凄まじく、芦屋ベイコート倶楽部の場合、最も高額な部屋で年間24泊で3600万円超。しかもこの金額はあくまで会員権であって、宿泊する際には別途宿泊費、食事代が必要なのと、年間管理費がかかります。

私のようなサラリーマンにはちょっと何言ってるのかわからないレベルに高額です。

年会費とは別途かかる宿泊費だけでもそこそこ良いホテルに泊まれます。それでも売れ行きは好調だそうで、富裕層の心をがっちり掴んでいます。

親戚の方に多大な感謝をしつつ、宿泊をしてきました。

今回の記事ではチェックインから客室まで紹介します。

建築概要

建築主:リゾートトラスト

設計:日建設計

施工:鹿島建設

構造:SRC、S造

延べ面積:46000平米くらい

私のホテル紹介では建築概要を必ず説明します。建築士という立場上、どうしてもホテルのハード面を気にしてしまいます。ホテルのサービスがいかに素晴らしくとも、ハード面がおざなりでは満足は得られません。特にグレード感は気にしてしまいます。

どの会社が事業主で、設計、施工はどこがやっているのかかを知ることで、他で同じ組み合わせで事業がやられていたりすると、事業の方向性が見えたりして面白いです。

また、好きな建築物を設計している会社に偏りが出たりすると、その会社の建築を他にも調べようとなったりします。

ホテルに泊まるという娯楽と仕事兼趣味としての建築探訪を一緒に楽しめるがホテルステイの最高なところです。

チェックイン

芦屋ベイコート倶楽部の外観はどう見ても船です。周りはクルーザーの停泊所になっていますので、調和が取れていて且つ遊び心があって良いデザインです。

車でホテルに行ったのですが、ゲートを入ると車寄せまでそこそこ距離があります。ここで驚いたのは、車路が全て石張りなんですね。別にアスファルトでもいい部分なんですよ、機能的には。それをわざわざ石張りですので、ホテルに入る前の車に乗っている時点から高級感の桁が違うと感じました。こういった他の安価なものでもいい部分を手を抜かないという方針はこの後も所々に見られます。

そして車寄せからエントランスロビーにはいるとガラスを背景にした花がお出迎えしてくれます。このガラスは幅100mm厚み10mmくらいのガラスが積み重ねられてレンガ状の見た目になっています。普通のガラススクリーンとは訳が違います。

エントランスロビー

天井高が高い。おそらく高いとこで5mを超えていて、広いです。床、壁、天井の一部は石張りで、とんでもない高級感です。床、壁はまだわかりますが、天井にまで貼るのはコスト的に中々ないです。さすがです。

この建物のインテリアは基本的に白と青で統一されていて、海辺であることを強く意識しています。

三連休の2日目でしたので、すごく混んでいました。チェックインも並んでいました。こんなところに来る富裕層の方でも並んでチェックインしなければならないのか?と少し疑問には思いましたが、そんなことを気にしている人はいなさそうでした。

チェックインをしていただき、客室に案内されました。

客室

エレベーターに行くまでの廊下もエントランスホールと同一の意匠で、さらに大きなアートやユーログレー色の鏡も壁についており、高級感たっぷりです。

このホテルはとにかく人の動線の突き当たりにアートが配置されています。何もない壁を向いて進行方向を変えることはほぼないと思われます。

アートは白い単調な壁にユーザーを飽きさせない効果もありますし、コストはかかりますが高級感を出すには必要なインテリアです。突き当たりに配置するというのは自然に目に入るからです。

客室階の廊下はこんな感じです。流石にロビー階ほどのグレードではありませんが、ホテルの廊下としては豪華すぎる内装です。

お待ちかねの客室を見ていきます。

今回予約していただいたのはベイスイートの2ベッドルームという部屋だそうです。

広いです。風呂合わせて100平米弱くらいでしょうか。

今回は5人でしたのでエキストラベッドが用意されていました。

白と濃い茶色を基本に青がアクセントに、なっているデザインです。

どこの仕上げ、家具も高級感がありますが、作りはオーソドックスで、年会費を考えると、もう少しサプライズがあってもいい気はしました。

例えばシャンデリアとか、暖炉とか、漆喰の壁とか。

スタンダードな部屋なので上位の部屋と差別化を図るのはわかるのですが、ベイスイートでも年会費は24泊で1600万円ですから、それくらいはできると思うのですが。

ロイヤルスイートには付いているのかもしれせん。

親戚の方は天井高がもっと欲しいと言っていましたが、高天井で2800はあったので十分かと思います。

個人的にはベッド間に隙間を設けずに両サイドにコンセントやスイッチ類を配置するレイアウトは好みです。

残念だった点としては、ベッド上の3個並んでいるアートの右端のものが斜めにかかっていたことくらいですかね。

バルコニーからは芦屋浜が見えます。天気が良かったので眺望は抜群でした。

隣のバルコニーとは、こんにちはするタイプの設計です。隔壁がない分スッキリしています。

椅子がないのは何故ですかね。

ここでビールを一杯飲みました。笑

一つ面白いなと思ったのは、部屋から見える下階の屋根です。写真に写っている屋根は人が出入りする部分ではないのですが、何やらウッドデッキ風の仕上げがされています。

こういう屋根はふつう防水が見えてグレー色になっているものなのですが、客室から見える屋根ということで、わざわざ防水上からウッドデッキ風の仕上げ材を貼っています。

機能的は全く必要のないのにコストをかけるというこのホテルの各所で見られるこだわりの一つです。

水回りもとても広く、床は重厚なタイル張りで洗面台は人工大理石ではなく、本物の石です。高級感に溢れています。

お風呂はジャグジーテレビ付きで、アメニティも豊富でしたが、ドライヤーはコイズミのものでした。

全く不自由しないのですが、これだけ内装にお金かけているので、ドライヤーもレプロナイザーやダイソンなどの高級品にはできないのでしょうか。

普通のゲストは内装の質感なんて気にしませんが、ドライヤーの値段くらいわかりますから、内装よりお金をかける部分ではないのかなと思いました。

持ち帰る悪い人がいるかも知れないので、難しいのですかね。

トイレは自動で開くタイプなくらいで特別変わった部分はありません。手洗い台はしっかり石張りです。

超高級ホテルリゾートということで、期待していましたが、想像以上に内装のグレード感は凄まじいです。パークハイアットやリッツカールトンのような外資系高級ホテルと比べても遜色なしと言ってもいいと思います。

サービス面でもスタッフの方の気配りは素晴らしく、私のような人間がケチをつけるなど許されないと思えるほど洗練されています。

全体的な雰囲気として、どう見ても富裕層な方が多いので私のようなサラリーマンは少し緊張しました。

あまりラフすぎる格好で行くのはやめた方がベターかと思います。

今回の記事ではエントランスから客室の紹介をしました。次回はレストランとスパについて紹介します。

それではまた!

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