
2020年10月、USJに遊びに行くことになったのでパークフロントホテルに宿泊しました。
USJの目の前にあるキラキラした外構が特徴のホテルでUSJに行く人はほぼ全員が目にするでしょう。
他のUSJホテルとの違いなども交えながら書いていきたいと思います。
2015年に開業したホテルなのでオフィシャルホテルでは新しいほうになります。
オーナーの楽天の三木谷社長がコロナの軽症者を収容するために部屋を無償提供したことでも話題になりました。
こんな大きなホテルを個人で持っていることがまず驚きですが、無償提供というのもさすがメガベンチャーという感じです。
意外と知られていないですが運営は東急ホテルがしています。
今回は翌日の朝が早いため素泊まりで宿泊しました。
それでは建築概要から見ていきましょう。

建築概要
建築主:ワンダートリアングルム
設計:清水建設
施工:清水建設
延床面積:45928㎡
階数:地上28階
客室数:598室
客室数598室と非常に大規模で、低層部にはエッグスシングスやゴンチャなどの飲食店が入っています。
少し前のアメリカにタイムスリップするというようなコンセプトのようです。
ゼネコンの設計施工のホテルで、USJオフィシャルホテルはほとんどゼネコンの設計施工ですね。
近鉄や京阪、ユニバーサルポートにはキャラクタールームがありますがこのパークフロントにはそういう部屋はなく、落ち着いた雰囲気を重視しているようです。
ディズニーの公式ホテルほどテーマパークとしての調和だとか一体感を重視している感じはないですが、USJはそもそも何でもありなテーマパークですから気にするほうが野暮という感じです。
チェックイン


昼前に荷物を預けにホテルにやってきました。
混雑はしていなかったですが、荷物を預けるお客さんはちらほらいる感じでした。
ロビーの至る所に時計のインテリアが使われていて、昔のアメリカにタイムスリップするというコンセプトが伝わるようになっていました。
USJの地球の小さいやつもありました。
スタッフの方の対応はイマイチでしたね。笑顔がない。
テーマパーク内ではスタッフの皆さんは常に笑顔で対応していて身に着けているものに対して「かわいいですね!」とか言ってくれますが、そのノリはホテルにはないようです。
あくまでUSJとホテルは別の施設のような雰囲気でした。
荷物を預けた後、パークを楽しんでから戻ってくるようにしてもらいました。
客室
夜ホテルに戻りルームキーを受け取りました。
荷物は部屋に運んでおいてもらえたところはありがたかったです。
客室は25階の高層フロアでしたのでラッキーでした。


客室へ行くEVが遊び心があるもので、天井に時計が回っている仕掛けが施されています。
EVを降りるとタイムスリップしていましたっていう意図が見て取れます。

1980年代のニューヨークに来たようです。
私はニューヨークの歴史に全く詳しくないのでこの黄緑色がいかにニューヨークを表現しているか分からないのですが、分かる人にはわかるのでしょう。




客室も黄緑色を基調とした内装です。
いかにももう一個ベッドが置けますというスペースが少し不自然ですが、3人利用を前提とした設計ですから仕方ありません。
部屋の広さは30㎡程度でそこそこの広さはあります。
しかし、リーベルホテルやユニバーサルポートはもう少しスタンダードでも広いです。
さらにロビー階の遊び心溢れる感じとは裏腹に客室は非常に簡素です。
面白い設えはベッド上の絵くらいで、全面クロス張っただけの内装です。
家具のクオリティが酷く、テーブルやソファはIKEAかな?というレベルです。
私も建築やっているのでわかるのですが、テーマパーク系のホテルはお客さんの客室の使い方が雑になることを想定するので高価なものは置きにくいはずです。
補修が難しい家具の設置やシート張りを避けるのはとてもよくわかります。
しかし、それを考慮しても安い印象です。
実際、開業5年の割には壁や家具の角はボコボコでかなりやられている印象でした。



水回りは3点独立式で使いやすいです。

アメニティは中々揃っています。良い感じです。

ミニバーはなぜかコーヒー紅茶がなく、お茶とオニオンスープです。
ファミリー向けだとしても意味がわかりません。

25階からの眺めは中々の物で、梅田エリアの高層ビルが見えました。
まとめ
今回は素泊まりでしたのでレストランの紹介はありません。
全体的に辛口の宿泊記になってしまいましたので、気分を悪くされた方もいるかもしれません。申し訳ありません。
今回は1泊2人でGotoキャンペーン適用して6000円程度でした。
かなり早い段階で予約していたので安く泊まることができました。
しかし、このホテルは通常期土曜日だと一番安い部屋で1部屋2万円くらいします。
部屋のクオリティは間違いなくその価値はなく、接客も普通です。
大阪市内で1泊2万円の予算だとGotoなしにしてもハイアットリージェンシーやスイスホテル等に泊まることができます。
それらのホテル比べた時このホテルが勝っているのはUSJに近くにあることの一点で子供連れでなければ選択肢には入らないと思いました。
同じUSJホテルで比べても、USJの雰囲気に振り切っているユニバーサルポートや、かなり大きな大浴場やテラスがあるリーベルホテルには立地以外では劣っていると思います。
あまりにも立地に甘えているホテルだと感じたので今回は厳しめの宿泊記になりました。

総合評価
立地:★★★★★
USJの真ん前というのはやはりワクワクしますね。
サービス:★★☆☆☆
テーマパークホテルなのに楽しい雰囲気が全くない味気ない対応でした。
客室、設備:★★☆☆☆
客室の安っぽい内装にがっかりしました。
コスパ:★★☆☆☆
コスパは悪いですが、ここに泊まること自体に価値を見出せる人もいると思うので、そういう方は是非。
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