ゼネコン

ゼネコンの施工管理職に向いている人の特徴6選

一級建築士ブロガーのTOMOです。

今回はゼネコンの施工管理職に向いている人の特徴を紹介します。

まずゼネコンの施工管理職というのは以下のような特徴があります。

・天候に左右される仕事で、雨が降っていても屋外に出ないといけない

・長時間労働は避けられない

・土日出勤も普通にある

・普通に怒鳴られる

・下請け業者を使って工事を進める仕事である

・仮設事務所で働くことになる

・給料は高めの傾向

これらを踏まえて向いている人の特徴を紹介していきます。

ゼネコン一覧はこちらからご覧ください。5秒で見れます。

①体力がある

やはり体力が必要です。

長時間労働に耐え、暑くても寒くても外に出て熱意をもって仕事をしなければなりません。

工事現場で働くというのは作業員でなくとも結構疲れます。

個人的にはずっとオフィスで仕事をするよりも何倍も体感的には疲れます。

どれだけ頭が良い優秀な人材でもこの疲労に耐えられずに辞めてしまう人もいます。

②メンタルの切り替えが早い

施工管理の仕事に関連する人たちは血の気が多い人が多数です。

ベテランの上司や作業員に怒鳴られるのはよくあることで、下手すると殴られたりします。

そういうことがあってもスパッと気持ちを切り替えて次の仕事のことを考えることができる人が向いています。

怒られたら気持ち程度に反省してすぐ自分の仕事に戻りましょう。

気にしていたらやっていけません。

③自分の意見を要領よく伝えることができる

施工管理の仕事は自分で現場作業をするわけではないので、作業員によく動いてもらうと工事が進捗良くスムーズに進みます。

作業員を動かすにはわかりやすく自分の意見を伝えることが重要です。

言葉だけで説明するのではなく、スケッチや表を使って作業員に簡潔に説明する能力が必要です。

学生時代にプレゼンやレジメ作成をよくやっていた人は得意な分野でしょう。

基本的に施工管理の仕事は業務量が多いので、要領よくというのは合言葉になってきますので覚えておいてください。

④見た目を気にするのが面倒な人

施工管理職のサラリーマンは工事現場に直行直帰で通勤しますので、オフィスに行くことがありません

会社によって規定はあるかと思いますが、通勤の服装はかなり緩いと考えてよいです。

また、現場に到着したら作業着に着替えるのでスーツやシャツをこまめにクリーニングに出したりする手間がありません。

仕事でヘルメットをかぶるので髪型も気にしなくOKです。

毎日スーツ着て仕事するのは窮屈で仕方ないという考えを持っている方は施工管理の仕事は向いています。

⑤学歴やスキルはないが、それなりの給料をもらいたい人

新卒の場合、施工管理職に就職することは非常に簡単です。

なぜならどのゼネコンでも候補者数に対して求人が圧倒的に多いからです。

冒頭に挙げた特徴から労働環境が良くないので、学生は避けがちな業種で人が集まりません。

例え学歴に自信がなくても書類で弾かれるようなことは少ないと思います。

スーパーゼネコンであっても施工管理で就職することは難しくありません。

私の感覚ではスーパーゼネコンであっても日東駒専くらいなら余裕で内定が出ますし、大東亜帝国クラスでも十分に入社できます。

上場しているゼネコンだと年収900万円くらいが平均で結構高いため、学歴のコスパを上げやすい職業だと思います。

ただ、出世しようと思うと学歴は必要です。下の記事をご覧ください。

逆に言うと高学歴の人は施工管理で中堅くらいのゼネコンに入るとライバルが弱いので出世しやすいと思います。

⑥転職するつもりが全くない人

施工管理の仕事で1人前になるには10年くらいかかると言われています。

なぜそんな長期間かかるかというと一つの新築工事が1年~3年くらいかかるので、仕事の全体の流れを掴むのに1年~3年くらいかかるということです。

一言で建築といっても多様な用途や構造種別があり、最低でも5現場くらいやらないと建築工事に精通できません。めちゃくちゃ覚えることが多く、経験しないと分からないことだらけです。

よって1現場平均2年かかるとするとと10年くらいで一人前になれます。

これは他業界と比べて非常にスピードが遅いです。

例えば証券や保険の営業の人たちは新卒時からガンガン売らなければならない仕事ですが、商材そのものについて勉強すること自体は3か月くらい必死でやれば頭に入ります。あとは言語化が難しいノウハウの構築になります。

これらは2、3年で1人前になれる職種です。

他業界に行った人は20代後半で1人前ですが、建設業に行った人は30代半ばでやっと1人前です。

そんな年になったら転職したくても同業他社にしか行けません。

よって施工管理職は1つに企業で定年まで働くというスタンスに向いている職業です。

将来に保険をかけたいのであれば施工管理はおすすめしません

まとめ

以上ゼネコンの施工管理職に向いている人の特徴でした。

労働環境ははっきり言って悪いですが、間口が広い割には給料が出る仕事です。

しかし転職には向いていないキャリアになると思います。

私個人の意見としては建築関係の仕事をやるのであれば新卒のスタートは施工管理ではなく設計や施主側がオススメです。

なぜならやりたくなったら、後からでも施工管理はやれます。

しかし逆は相当難しいです。施工管理から設計や施主側に行くのは超大変です。

私の会社では施工管理の仕事は辞めたいけど、同等以上の給料が出るところに転職できなくて嫌々働いている人がたくさんいます。

新卒で施工管理を考えている方はリスクもしっかり考えておきましょう。

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